お手玉は、日本古来の遊びで、多くの人が子どものころに楽しんだ経験があるかもしれません。
近年、普段の生活で見かけることは減りましたが、今でも介護施設や教育用のおもちゃとしての人気は衰えていません。
お手玉を作る際には、さまざまな素材が中身として使用され、それぞれ異なる手触りを楽しむことができます。
この記事では、自宅で簡単にお手玉を作る方法と、その中身として利用できる代用品を紹介します。
お手玉用の代替材料について
お米
家庭で一般的にあるお米は、お手玉の中身に使うのに適しています。重みがあり握りやすく、扱いやすいのが特徴です。
そば殻
以前は枕の中身として利用されたこともあるそば殻は、お手玉にも使われることがあります。カシャカシャとした音や特有の手触りが楽しめますが、そばアレルギーの方は使用を控えることが推奨されます。
BB弾
エアガンで使用されるBB弾は、おもちゃ屋で容易に手に入れることができます。粒が大きめで握りやすいため、お手玉の代替材料として最適です。
ポップコーンの種
ポップコーンの種は硬くて湿気に強いため、お手玉の中身に使うのに良いです。スーパーマーケットで簡単に購入でき、使用後はスナックとしても楽しめます。
ビーズ
手芸店や100円ショップで購入できるビーズは、お手玉の中身にも使用できます。粒の大きさを選べるので、カスタマイズが可能ですが、小さなビーズは布からこぼれる可能性があるため注意が必要です。
アイロンビーズ
子どもとのクラフト活動で人気のアイロンビーズも、お手玉の中身として利用できます。これを使うと、知育活動にも役立ちます。
コーヒー豆
コーヒー豆は防虫効果があり、お手玉の中身にするとコーヒーの香りが楽しめます。この香りはリラックス効果や集中力の向上にも役立つとされています。
お手玉作りの手順
ここからは、お手玉の作り方をご紹介していきます!
俵型お手玉の作り方
<準備する物>
– 布(10cm×16cm)
– 中身の材料(重さ40g)
– ハサミ
– 手縫い用糸
– 手縫い用針
<製作手順>
1. 布を16cmの長さが縦になるようにして、中表で半分に折ります。
2. 10cmの辺を7mm程度の縫い代で縫い、筒状に仕上げます。
3. 一端から1cmの位置を縫い、口をしぼります。
4. 糸を3周程巻いてから通し、縫いにくい場合は指ぬきを使用します。
5. 玉留めを行い、布を裏返します。
6. もう一方の端も1cmの位置で縫い、しぼります。
7. 絞った部分を内側に折り込み、針を表に出します。
8. 中身を入れ、糸を引き締めます。
9. 米字縫いでしっかりと閉じ、最後に玉留めをして完成させます。
座布団型お手玉の作り方
<準備する物>
– 布(9cm×4.5cm、4枚)
– 中身の材料(重さ40g)
– ハサミ
– 手縫い用糸
– 手縫い用針
<製作手順>
1. 9cmと4.5cmの辺を7mmの縫い代で中表に縫い合わせます。
2. 布を四半分回転させ、次に9cmの辺同士を縫い合わせます。
3. さらに四半分回転して、新たに9cmと4.5cmの辺を縫い合わせます。
4. 残った布2枚も同じ方法で縫います。
5. 縫い代を折り込んで平らにします。
6. 布の角を互い違いになるように合わせ、7mmの縫い代で縫い合わせます。
7. 縫い代を再度折り込みます。
8. 反対側も同様に角を合わせ、縫い合わせます。
9. 開き口を内側に折り、表に返した後、中身を詰めます。
10. 内側に折り込んだ開き口を縫い合わせて完成します。
まとめ
お手玉は現在、日常ではあまり目にすることが少なくなりましたが、視覚、触覚、聴覚を刺激し、手の運動を通じて認知症の予防や子供の教育用具として、またピアノの技術向上にも有効です。
手芸経験がない方でも、紹介した方法で簡単に自分だけのお手玉を作ることができます。
この機会に自作のお手玉を作って、その魅力を体験してみてください。